jamsworldの徒然なる雑記帖

主に書籍感想を掲載します。その他にはデジタルガジェット購入記録や日々の雑記帳等として。

「猛き朝日」を読んだ感想

朝日将軍こと、木曾義仲に関する小説です。木曾義仲を主人公にした小説は初めて読みましたが、昨年の大河ドラマでも、非常に魅力ある武将として描かれていましたが、平家打倒の一番槍としての功績は色あせないものだと思いました。それにしても、源頼朝の上…

「三河雑兵心得【十一】-百人組頭仁義」を読んだ感想

久しぶりの「三河雑兵心得」の新刊です。安定の面白さです。いよいよ次巻は、小田原の北条征伐でしょうか。 2023年:16冊目 評価:☆☆☆ 三河雑兵心得 : 11 百人組頭仁義 (双葉文庫) 作者:井原忠政 双葉社 Amazon 家康の馬廻から百人組頭として戦場に復帰とな…

「欧州戦争としてのウクライナ侵攻」を読んだ感想

ロシアのウクライナ侵攻に関して、少し俯瞰的に欧州全体に広げて解説した本でした。近代の歴史的な事象を丁寧に説明してくれて、今の問題がより理解出来ました。NATOと米国の関係、NATOとロシアとの関係等、なかなか一筋縄ではいかないですがこれが世界情勢…

「茜唄(下)」を読んだ感想

源義経に対してのキャラ付けと壇ノ浦の戦いの意味づけを新しくされていましたが、大河ドラマを見た後だと、キャラ付けについては、もう少し違った感じでも良かったように思いました。壇ノ浦の戦いの後、平家ゆかりの人が京都に戻っていたという事実は新しい…

「茜唄(上) 」を読んだ感想

平知盛を中心にした平家物語のお話でした。戦の勝敗は紙一重という事を上手く表現されていました。2023年:13冊目 評価:☆☆☆ 茜唄(上) 作者:今村 翔吾 角川春樹事務所 Amazon これは、戦の唄。 これは、涙の唄。 これは、希望の唄。 直木賞作家・今村翔吾が…

「覇王の轍」を読んだ感想

社会派ミステリーとして最後まで楽しめました。ネタバレになるけど、最後まで一緒に活動していた仲間が実は公安と言うのは途中から分かってはいたけど、なんとなくやるせない気持ちにもなります。ただ、主人公にあまり共感が出来なかったのは、キャリア官僚…

「家康の血筋」を読んだ感想

徳川家康の息子達に焦点を当てた歴史小説です。それぞれ個性豊かな人物でしたが、松平忠輝については、家康の死後に幽閉されますが色々と物語を空想出来る人物です。これらの息子達の中から、2代将軍秀忠に後を託したことで、江戸幕府300年が続いたので結果…

「継ぐ者」を読んだ感想

徳川家康と嫡男の松平信康を中心にした話。途中までは丁寧に徳川家康の戦国大名としての活動が語られていたのですが、いきなり三方ヶ原になって、そのあとはすぐに長篠の戦という、ちょっと時間軸が飛んでしまう話の展開でした。。。松平信康が武田家に繋が…

「友よ」を読んだ感想

赤神 諒さんの最新著作は、長宗我部信親を主人公にした物語でした。歴史にifは無いですが、戸次川の戦いで戦死しなければ、後の関ヶ原合戦での長宗我部家の結果も変わってきたかもしれません。2023年:9冊目 評価:☆☆☆ 友よ 作者:赤神 諒 PHP研究所 Amazon …

「図解入門 よくわかる 最新 Salesforceの導入と運用」を読んだ感想

久しぶりのIT系書籍です。Salesforceについて少し勉強をしておこうかと思い読み終えました。概要レベルではあるけど、少し詳しくなれました。2023年:8冊目 評価:☆☆☆ 図解入門 よくわかる 最新 Salesforceの導入と運用 (How-nual Visual Guide Book) 作者:…

「御家の大事」を読んだ感想

非常に丁寧に歴史上の人物を描く近衛龍春氏の最新著作です。今回は、5作の短編集でした。細川興秋については、島原の乱後まで生き抜いたところなど、本当か?と思うような話ですが、楽しく読むことが出来ました。2023年:7冊目 評価:☆☆☆ 御家の大事 作者:近…

「残照」を読んだ感想

久しぶりの田中芳樹氏の書き下ろし作です。アルスラーン戦記の最後は微妙な感じでしたが今回の「残照」は、氏が得意とする中国歴史モノ小説です。西の果てに沈む太陽を見たいとの夢を実現するためにはるばる遠征していくストーリーをモンゴル帝国の広がりに…

「一睡の夢 家康と淀殿」を読んだ感想

「幸村を討て」のような戦中心の話ではなく大阪夏の陣に至る過程を、家康と淀殿のそれぞれの親子関係を丁寧に書かれた歴史小説です。関ヶ原合戦から14年間も期間を経たうえで最後の戦いに至るので、そこに到達するまでに色々と社会変動が起きていますが(大…

「よくわかる消費税インボイス制度」を読んだ感想

直接的にインボイス制度対応のシステム改修を担当することはないですが、レビューするためにもしっかりと理解しておこうと思い、読み終えました。一時期ニュースでも、個人事業者やフリーランスの方のインボイス登録番号が公開されていて話題に上がっていま…

「徳川家康と武田信玄」を読んだ感想

今年の大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当されている方の著作です。ドラマとは違って、徳川家康がどのように武田信玄との戦いに突入したのか、非常に詳細に説明されています。これまでのイメージでは、一方的に武田家からの圧力に耐えていた印象が…

「今日からはじめる農家の事業承継」を読んだ感想

図書館で借りてきた本ですが、農家の後継者問題について具体的に理解することが出来ました。本人に選ぶ自由があれば、家族承継が一番良いかと思いますが、なかなかうまく行かないのが世の中の常ですが、そんな中で家業を継承出来ている人は幸福なんだと思い…

「馬上の星 -小説・馬援伝」を読んだ感想

今年1冊目は、宮城谷昌光氏の最新作である「馬上の星 -小説・馬援伝」です。後漢建国に力を尽くした馬援が主人公の小説ですが、光武帝・劉秀に仕える前の前半生を中心に人が自由に生きるためにはどうすればよいのか?を投げかけるお話でした。お正月に一気読…

「学び直し大全」を読んだ感想

今年は社会全体でリスキリングについて話を聞く機会が多かったですが、この書籍はリスキリングに取り組みたいけど何から始めたら良いか分からない人向けの書籍でした。一応、広く浅く紹介されていましたが、そこまで印象に残る話は無かったです。2022年:53…

「天下大乱」を読んだ感想

徳川家康と毛利輝元を軸に関ケ原の戦いまでを群像劇とした物語でした。今年の大河ドラマのように戦のシーンはほとんどなく、登場人物の会話だけで成り立っていましたが、そこそこ面白かったです。著者は色々と実験的な書き方をされているようで、最近は当た…

「DAO(分散型自律組織)の衝撃」を読んだ感想

新しい組織論の話かと期待していましたが、どちらかというと仮想空間におけるコミュニティの作り方?に近い話でした。今年はメタバースやNFT等、Web3を起点とする新しい概念が多く語られてきた年だと思いますが、まずはVRから学んでいきたいと思います。2022…

「北条氏康-河越夜襲篇」を読んだ感想

久しぶりに軍配者シリーズ著者の「北条氏康」の続編です。今川義元や武田信玄等が登場してきて賑やかな話ではありましたが、ちょっとマンネリ感がして、川越夜襲の戦いも、あまり盛り上がりませんでした。若い時に比べて、読むペースが落ちてきているなぁと…

「家康が最も恐れた男たち」を読んだ感想

来年の大河ドラマに便乗した徳川家康が主人公の歴史小説です。家康が対峙した相手との事を物語とすることで、天下統一までの記憶をたどるお話でした。特に目新しいものはなく、可もなく不可もなしなお話でした。2022年:49冊目 評価:☆☆☆ 家康が最も恐れた男…

「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」を読んだ感想

最近は終活に関して興味が出てきましたので、それに関連する書籍を図書館で見つけたら読んでいます。高齢者の一人暮らしについて参考になる本でした。2022年:48冊目 評価:☆☆☆ 87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし 作者:多良 美智子 すばる舎 Amazon 87…

「馬廻役仁義」を読んだ感想

三河雑兵心得シリーズの10巻目です。前の巻では、最後に討ち死にシーンで引いて終わりましたがその後の捕らえられた状態からのスタートでした。作中でも語られていましたが、地震によって武田家は滅亡して、地震によって徳川家は首の皮一つ繋がったというの…

「月14万円の年金で夫婦が生活している術」を読んだ感想

今後の自分自身を含めて参考になるかと思い、図書館で借りてきました。そこまで具体的なものが書かれているわけでは無かったですが、気持ちの持ちよう一つかなという事が分かりました。両親を自分の扶養家族にすることも選択肢の一つであることが分かりまし…

「一冊でわかる北欧史」を読んだ感想

北欧については地理的にも遠いことがあって、今まであまり意識して学んだことが無かった地域ですが、ロシアのウクライナ侵攻を契機に色々と情報が出てきているけど、いまいち良く分からなかった事もあり、図書館で目に留まったので借りてきました。昔はスウ…

「上田合戦仁義」を読んだ感想

足軽出世すごろくの第9弾です。いよいよ最新刊まで読み進めました。真田昌幸が良い味を出していますが、最後に主人公が討ち死にしたような感じで引いて終わるところで本巻は終わりましたが、続きが気になります。次の巻では真田信之に助けられて、その縁で本…

「小牧長久手仁義」を読んだ感想

足軽出世すごろくの第8弾です。2022年:43冊目 評価:☆☆☆ 三河雑兵心得 : 8 小牧長久手仁義 (双葉文庫) 作者:井原忠政 双葉社 Amazon ついに五ヶ国の太守となった家康。 新たな実力者、秀吉との間に戦乱の気運が高まる中、茂兵衛は、信州惣奉行、大久保忠世…

「伊賀越仁義」を読んだ感想

足軽出世すごろくの第7弾です。2022年:42冊目 評価:☆☆☆ 三河雑兵心得 : 7 伊賀越仁義 (双葉文庫) 作者:井原忠政 双葉社 Amazon 信長、本能寺に死す! 驚愕の報せに慌てふためく家康主従。突如、敵地と化した畿内を脱出するため、一行は「伊賀越え」を決意…

「鉄砲大将仁義」を読んだ感想

足軽出世すごろくの第6弾です。仮想の人物なので、そろそろ出世も限界?に近づいてきて、話に無理が出てきたような感じです。2022年:41冊目 評価:☆☆☆ 三河雑兵心得(6) 鉄砲大将仁義 (双葉文庫) 作者:井原 忠政 双葉社 Amazon 4年に及ぶ国境の砦番を解かれ…