久しぶりに昔を思い出して、読み返してみました。
2023年:52冊目 評価:☆☆☆
「奇貨居くべし」を読んだ感想
『奇貨居くべし』は、秦の宰相・呂不韋が若い頃に商売を行っていたことで知られます。ある日、秦の太子安国君の子、子楚が趙に人質として送られてきた際、呂不韋は彼を商品に見立て、うまく利用しようと考えます。その後、呂不韋は宰相となり、秦国で大いに権力を振るいます。この故事から、「珍しい品物だから、今買っておけば後で利益を得る材料になるだろう」という意味を持つことわざ「奇貨居くべし」が生まれました。宮城谷昌光氏が手掛けた同名の小説は、呂不韋の波乱の生涯を描いています。
キングダムとはまた違う中国の歴史です。
2023年:47冊目 評価:☆☆☆☆
2023年:48冊目 評価:☆☆☆☆
2023年:49冊目 評価:☆☆☆☆
2023年:50冊目 評価:☆☆☆☆
2023年:51冊目 評価:☆☆☆☆
「軍師の門」を読んだ感想
「長篠忠義 北近江合戦心得〈三〉」を読んだ感想
浅井家重臣だった遠藤与一郎が、主家再興のため、仇である織田信長麾下の羽柴秀吉に、足軽から仕えることとなった。潜行していた越前で、徳川家重臣・大賀弥四郎が敵の武田勝頼に内応しているという情報を掴んだ与一郎ら一行は、長篠の戦いに参加することになります。
2023年:44冊目 評価:☆☆☆
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旧浅井家重臣の遠藤与一郎は、浅井家再興という本懐のため、羽柴秀吉のもと、足軽から再出発することとなった。 与一郎と、家来の弁造・左門の三人は、来る一向一揆討伐のための物見、そして姿を消したかつての恋人・於弦の消息を辿るべく越前に潜行する。そこで於弦が一揆の指導者・七里頼周の囲われ者となったという噂を聞き意気消沈する与一郎に、さらなる重大な情報が舞い込んだ。徳川信康の重臣・大賀弥四郎が敵方の武田勝頼と内応し、岡崎城を乗っ取ろうとしているというのだ。報せを受けた秀吉から与一郎にまた無茶な命がくだるーー「大賀弥四郎はおみゃあが殺せ」。 そして徳川家中が落ち着き、勝頼が兵を長篠城に向け南下させ始めたことを知った織田信長は、「武田を潰す好機」と設楽原にありったけの鉄砲と丸太を集めた。大普請の末に築いた長大な馬防柵の最前線、人馬入り乱れ、鉄砲玉飛び交う激戦場で、弓使いの与一郎らは活躍なるか!? かつてないディテールと臨場感が迫る、お家再興戦国物語第三弾!
「長島忠義 北近江合戦心得〈二〉」を読んだ感想
元亀元年(1570年)6月28日に行われた姉川の合戦を舞台に、弓の名人・遠藤与一郎が再び登場します。物語は、浅井・朝倉勢と織田・徳川勢が激突した合戦で、与一郎が足軽から身を立てていく姿が描かれています。
2023年:43冊目 評価:☆☆☆
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「三河雑兵」と対をなすお家再興戦国物語! 「ええか、浅井家を復興したくばワシに忠誠を尽くせ」 浅井旧臣で弓馬の名手・遠藤与一郎は、於市を通じ秀吉と取引をしたーー長政の遺児を匿ってもらう代わりに、羽柴家のため働く。ただし、足軽からの登用である。 早速与一郎は、朝倉方を即裏切った守護代への不満と一揆の機運が高まる越前への潜行を言い渡される。元山賊の郎党・弁造と共に奮闘する最中、信長が三度目の長島一向一揆討伐を発令。今度は秀吉の弟・長秀の麾下三百人に組み込まれ、長島に急行することに。長秀は、兜武者を十人倒せば与一郎を士分にしてやると言うが……。 織田勢十二万と一揆勢十万が対峙する伊勢湾、命運をかけた大激戦が始まる! 忠義一途、再起奮闘の戦国物語、第二弾。
「姉川忠義 北近江合戦心得〈一〉」を読んだ感想
元亀元年(1570年)6月28日に行われた姉川の合戦を舞台に、弓の名人・与一郎が初陣を迎える様子が描かれています。物語は、浅井・朝倉勢と織田・徳川勢が激突した合戦で、友軍の敗走により孤立した浅井勢の中で、与一郎が父の仇を討ち、浅井家再興のために奮闘する姿が描かれています。
2023年:42冊目 評価:☆☆☆
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元亀元年(一五七〇)六月二十八日(新暦七月三十日)、浅井・朝倉勢と織田・徳川勢が激突した姉川の合戦が、弓の名人・与一郎の初陣だった。父・遠藤喜右衛門が壮絶な戦死をしてから三年、家督を継いだ与一郎と、郎党の大男・武原弁造は、主君・浅井長政率いる四百の兵とともに巨大な山城・小谷城の小丸に籠っていた。まさに風前の灯だった。長政には、信長の妹で正室の於市との間に、五歳の長女・茶々以下三人の女子があり、於市ら四人を織田方に投降させるという。だが、十歳の万福丸と乳飲み子の万寿丸は、信長とは血の繋がりがない。信長は決して男児を許すまい。万福丸を連れて落ち延びよ。主命とはいえ、浅井家が果てようという時に、自分一人生き残るなど、与一郎には、及びもつかない。だが、死にゆく主人から嫡男を託されて、古風も美意識も矜持も吹き飛んだ。浅井家再興がなるまで守り抜く。与五郎と改名させた万福丸を弟に仕立てて、小谷城脱出を決行する与一郎。供は、元山賊の頭目・武原弁造ただ一人。天正元年(一五七三)旧暦八月二十八日未明、三人は敦賀を目指して出立した。
「天を測る」を読んだ感想
「真田の具足師」を読んだ感想
戦国時代の具足師に焦点をあてるストーリーは良かったですが、すべての話に唐突感がありすぎて、少し勿体ない小説になっているように思いました。
あと、毛利勝永の紹介時に山内氏の家臣との記述になっている点があり、関ヶ原合戦後の状態(預かり監視)から全くの間違いではないけど、毛利勝永は秀吉の直臣だったのにこのような扱い・登場の仕方に少し違和感を感じてしまいました。なんか少し薄い?(残念)
2023年:40冊目 評価:☆☆☆
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「武士を生かすも殺すも、わしらの腕一本や」 ――こう言い放つ気概ある具足師たちが、真田信繁を日の本一の兵(つわもの)にした! 本作の主人公・岩井与左衛門は、南都奈良の具足師(甲冑師)の家に生まれ、 修業を積んでいたが、あるとき「ズクを打った」(不良品を作った)と言われ、勘当される。 その才能を惜しみ、目をつけたのが徳川家康。 徳川軍が信濃の国衆・真田との戦いに惨敗した理由は、 真田兵が身に着けている「不死身(しなず)の具足」にあり、と考えた家康は、 与左衛門に真田潜入を命じる。 甲賀の忍びの女と夫婦を装い、真田の本拠地・上田に入った与左衛門だったが、そこで思いがけない光景を目にする。 赤備えをつくった具足師たちの命がけの闘いを描いた、戦国エンタテインメント。 真田vs徳川のもう一つの死闘に、手に汗握る傑作長編小説!
「ふりさけ見れば 下」を読んだ感想
吉備真備、阿倍仲麻呂という古代日本人の活躍が描かれており、歴史を感じる小説でした。今のように交通手段や通信手段がない中で、海外に色々なものを背負って出かけていくことで新しいことにチャレンジする内容に心躍る壮大なストーリーでした。
今のところ今年1番の内容でした。
2023年:39冊目 評価:☆☆☆☆☆
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遣唐使は日本の朝廷からどのような命を受けて派遣され、中国で何をしていたのか―― 2012年の直木賞受賞作『等伯』に続く、安部龍太郎氏の日本経済新聞連載小説は、対外的に「国家」としての土台を築き上げた8世紀・奈良時代の日本を、ユーラシア大陸・東アジアの中に位置づけて描いたスケールの大きな作品。安部氏の新たな代表作といっても過言ではない。 日本とユーラシアを結びつけるのは、唐で科挙に合格し玄宗皇帝の側近にまで出世したたぐいまれなる日本人・阿倍仲麻呂、そして仲麻呂とともに唐に渡り当時の大唐帝国のすぐれた文化・政治制度を内政に移植した学者にして政治家の吉備真備。唐からは、玄宗皇帝と楊貴妃、安史の乱を起こした安禄山、大詩人の李白や杜甫など、日本でも多くの逸話が知られる人物が続々と登場する。ついに帰国できなかった阿倍仲麻呂が日本の朝廷から帯びていた重大な密命とははたして…… 当時、吉備真備らが持ち込み移植した律令制度はその後いまに続く日本の法律の中に色濃く残る。日本の皇室の儀礼にもこの頃移植したものが少なからず存在し、鑑真和上の招聘による仏教の興隆など、「国家」としての土台はまさにこの頃に築かれたものである。チベット、新疆ウイグルなどとの中国の緊張関係は1300年前から連綿と存在していた。日本と中国の関係、日本と朝鮮半島の関係、中国と朝鮮半島の関係は古代から幾多の戦乱を経て、連綿と今に続くものである。歴史時代区分としては日本の古代を描いた小説ではあるが、ここが「東アジアの中の日本」の視座の原点かもしれない。
「三河雑兵心得 【十二】-小田原仁義」を読んだ感想
いよいよ小田原攻めです。戦国最後の大戦ですが、その中でも山中城攻めを詳しく描いており、読み応え十分な内容でした。
2023年:38冊目 評価:☆☆☆