jamsworldの徒然なる雑記帖

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「馬廻役仁義」を読んだ感想

三河雑兵心得シリーズの10巻目です。前の巻では、最後に討ち死にシーンで引いて終わりましたがその後の捕らえられた状態からのスタートでした。
作中でも語られていましたが、地震によって武田家は滅亡して、地震によって徳川家は首の皮一つ繋がったというのは、やはり巡り合わせという事が重要な要素だと思います。だんだん、偉くなりすぎて、活躍の真実味が薄くなってきましたが、石川数正の出奔により戦の陣立てを変えることで、今後の活躍できる場を残したのは流石です。

2022年:47冊目 評価:☆☆☆

大敗した真田との戦で殿軍を務め、単騎で敵に突っ込み、戦場に消えた茂兵衛。「茂兵衛、討死」の報せは徳川に衝撃を与え、朋輩たちは涙に暮れる。だが、ところがどっこい、茂兵衛は生きていた! 戸石城の土牢に囚われながら、じっと救出の時を待つ。一方、家康と秀吉の駆け引きは変わらず続いていた。しきりに秋波を送る秀吉を家康はのらりくらりと躱すばかり。そんな中、徳川の屋台骨を揺るがす大事件が出来する。戦国足軽出世物語、堅忍不抜の第10弾!