jamsworldの徒然なる雑記帖

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「覇王の轍」を読んだ感想

社会派ミステリーとして最後まで楽しめました。
ネタバレになるけど、最後まで一緒に活動していた仲間が実は公安と言うのは途中から分かってはいたけど、なんとなくやるせない気持ちにもなります。
ただ、主人公にあまり共感が出来なかったのは、キャリア官僚という特別の立場を自意識過剰に意識させ過ぎたから?かなと。
あと、登場人物を実在の人にイメージさせ過ぎて、まだ時間もそんなに経過していない中ではあまり良い気分になりませんでした。

2023年:12冊目 評価:☆☆☆☆

鉄路の下に巨悪は眠る。 警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習に戸惑う。両事件の背景に、この国の鉄道行政の闇が広がっていることも知り…… 大ベストセラー『震える牛』で食品偽装を、NHKでドラマ化の『ガラパゴス』で非正規労働の闇を暴いた筆者が、ついに鉄道行政にタブーに踏み込んだ! 貴方に追体験してほしい。 彼女が組織で生き延びるための苦悩、真実を貫くためのあがきを。 ――村木厚子さん(元厚生労働事務次官) 「日本列島改造論」から半世紀、新幹線神話の虚と実――。