jamsworldの徒然なる雑記帖

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「徳川家康と武田信玄」を読んだ感想

今年の大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当されている方の著作です。ドラマとは違って、徳川家康がどのように武田信玄との戦いに突入したのか、非常に詳細に説明されています。これまでのイメージでは、一方的に武田家からの圧力に耐えていた印象が強いですが、最新の研究では分かったことは、老練な武田信玄に対して、かなり好敵手として活動していたようです。
昨年読了した「青年家康 松平元康の実像」と同様に、角川選書として読み応え十分な内容でした。

2023年:3冊目 評価:☆☆☆

2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」時代考証担当、待望の最新作! 桶狭間合戦を契機にした自立から今川攻め、家臣離反と亡国の危機に瀕した三河一向一揆、信玄による駿河侵攻と三方原合戦の大敗――若き家康が直面した「どうする?」の決断には、つねに大国武田との攻防があった。両者はいつどのように互いの存在を意識し、なぜ手を結び、ついには手切れとなったのか。息詰まる駆け引きと命運をわけた決断の背景には、いったい何があったのか。巷間いわれる「信玄にやられ続けた家康」像は果たして正しいのか。膨大な史実を丹念に読み解き、数少ない史料の「点と点」をつなぎ合わせながら、立体的に歴史を浮かび上がらせる。2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」時代考証担当が、これまでほとんど語られてこなかった家康・信玄の攻防を軸に、戦国史の最前線に斬り込む。