2023-06-11 「欧州戦争としてのウクライナ侵攻」を読んだ感想 本 ロシアのウクライナ侵攻に関して、少し俯瞰的に欧州全体に広げて解説した本でした。近代の歴史的な事象を丁寧に説明してくれて、今の問題がより理解出来ました。NATOと米国の関係、NATOとロシアとの関係等、なかなか一筋縄ではいかないですがこれが世界情勢だと思いますので、日本としての立ち位置をしっかりと考えておかないといけないと改めて思います。 2023年:15冊目 評価:☆☆☆ 欧州戦争としてのウクライナ侵攻(新潮選書) 作者:鶴岡路人 新潮社 Amazon 「ウクライナ対ロシア」の構図だけでは分からない「この戦争の本質」とは? NATOとロシアの熾烈な抑止合戦、ウクライナの抵抗、そして日本への教訓は――「欧州」という視座から、この戦争の本質と世界の転換を解き明かす。 2022年2月に始まった一方的な侵攻は、ロシアの問題であるとともに欧州全体の問題として捉える必要がある。欧州は結束して武器や弾薬の供与に踏み切り、エネルギー危機は欧州全域を巻き込んだ。欧州の安全保障を専門とする著者がこの「大転換」の背景を分析し、「ウクライナ後の世界」の課題と日本の採るべき道を探る。