ピープルウエア 第2版 - ヤル気こそプロジェクト成功の鍵
IT業界での古典的名著の1冊に数えられる本です。
第2版と言うことですが、全般的に書かれている内容には
古さを感じさせません。
それだけ、いつの時代もプロジェクトを成功させるためには
技術的な事ではなく社会学的な事が問題となっている
と言うことでしょうか。。。
生産性についてやオフィスの作業環境、割り込みなし
時間の計測など非常に興味深い内容です。
その中でも一番関心があったのはチーム形成の
不思議な作用についてです。
プロジェクトの成功は、メンバー一人一人の成功に
よって初めて達成されますと書かれている事にすごく共感できました。
あと以下の点も納得できるのではないでしょうか。
- 残業の予期しない副作用 チームメンバー全員に均等な残業を
割り振る事ができなければ、いづれチームは負担に耐え切れなく
なり崩壊する。 - ワインバーグさん曰く「人は期限どおりに仕事をするために
多くの残業をするのではなく、仕事が期限どおりに出来そうも
無い事が分かったときに、非難から身を守る為にそれをやるのだ」
と言うことです。 - コーチングの重要性 仲間どおしのコーチングは、
ごく当たり前の行為として常に行われている。
やっている人はほとんど意識さえしない。
彼らはそれをコーチングだとも思っていない。
彼らにとって、それは単に仕事のうちだ。
我々は、過去にコーチしてくれた人たちに、
大きな借りがあると感じており、他の人をコーチすることに
よって気持ちよく借りを返しているのだ。
こんなチームを形成できれば幸せになれるかな。
ほんとうはマネージャの人が読んでおくべき本だと思うのですが、
実際に読んでも実践できているマネージャは少ないように思います。
あなたのところのマネージャはどうですか?