jamsworldの徒然なる雑記帖

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「光秀の定理」を読んだ感想

明智光秀本能寺の変をメインにした話ではなく、明智光秀の横にいた武芸者と僧侶を主人公に、彼が生きた時代や人物、そして彼の思想や行動に迫ります。
この小説は、厳然たる「定理」が歴史と人生を解き明かす、全く新しい歴史小説として誕生したとされていますが、歴史小説としても面白く、人間ドラマとしても面白かったです。

2023年:32冊目 評価:☆☆☆

明智光秀はなぜ瞬く間に出世し、信長と相前後して滅びたのか――。 厳然たる「定理」が解き明かす、乱世と人間の本質。 各界絶賛の全く新しい歴史小説、ここに誕生! 永禄3(1560)年の京。 牢人中の明智光秀は、若き兵法者の新九郎、辻博打を行う破戒僧・愚息と運命の出会いを果たす。 光秀は幕臣となった後も二人と交流を続ける。やがて織田信長に仕えた光秀は、初陣で長光寺城攻めを命じられた。 敵の戦略に焦る中、愚息が得意とした「四つの椀」の博打を思い出すが――。 何故、人は必死に生きながらも、滅びゆく者と生き延びる者に分かれるのか。