jamsworldの徒然なる雑記帖

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「戦百景 桶狭間の戦い」を読んだ感想

ライトノベル的な歴史小説でした。
サクサク読めますが、それだけのような感じです。
後に残るものは少なかったです。

2022年:4冊目 評価:☆☆

事の起こりは今川義元敗死の6年前に遡る。天文23年(1554年)、「甲相駿三国同盟」が成立すると、甲斐の武田信玄は北の信濃に向かい、相模の北条氏康は東の関東支配を進め、駿河の今川は西の尾張に狙いを定めることが可能になった。義元はそのときすでに「天下」を見つめていた。  他方、尾張織田信長。父・信秀の急逝によって18歳で家督を継ぐものの、領国内での勢力争いに明け暮れ、ついには弟・信行を謀殺し領主の地位を築く大きな一歩を踏み出した。義元との決戦の3年前のことだった。  永禄3年(1560年)、三国同盟によって後顧の憂えのなくなった義元は、駿河遠江三河、三国の兵4万5千を催して西進を開始する。尾張をめざして。対して、一国を治めきっていない信長が結集できる兵数は2千と少し。まともに太刀打ちできそうもない兵力差に、信長はどんな手を打つのか。歴史に名を刻むことになる世紀の奇襲戦が刻々と迫っていた……。