「スサノヲの正体」を読んだ感想
「スサノヲの正体」は、関裕二さんの著書です。この本では、スサノヲのキャラクターが『古事記』と『日本書紀』で大きく異なることや、スサノヲがアマテラスの弟であること、地上界では八岐大蛇を退治して人々を助ける善玉になることなどが詳しく語られています。また、本書ではスサノヲの正体に迫るために、ヤマト建国への関与や祭祀をめぐる天皇家との関係、縄文文化のシンボルなどについても言及されています。筆者は豊富な知識と大胆な仮説で古代史の謎を追っており、本書でもスサノヲの正体について鋭く迫っています。
タニハ(※)と淡路島の位置づけについては、非常に興味深い内容で、普段見ている地図も見る方角・視点を変えるとだいぶん違って見えてきます。
(※)古代は丹後、但馬、丹波は同一国で、分国(713年、但馬国はもう少し前)するまでをタニハと呼んでいました。
2023年:33冊目 評価:☆☆☆☆