jamsworldの徒然なる雑記帖

主に書籍感想を掲載します。その他にはデジタルガジェット購入記録や日々の雑記帳等として。

「津軽戦国始末」を読んだ感想

津軽為信を主人公にした津軽地方の戦国物語です。

津軽為信その人は、南部家からの独立を果たして、戦国時代を最後まで生き抜いた武将なので、もっと深堀・味付けしたら非常に面白い歴史小説にはなったと思いますが、歴史小説と言えるほどの分量ではなく、郷土の歴史を物語風にしたうえで語る雰囲気を感じる本でした。

著者の木村 將平氏は、青森県生まれの74歳との事。よく一生に一冊は本を書けるという話がありますが、正しくそんな雰囲気を感じる100ページ弱の本でした。

図書館でしか巡り合うことのない本だと思いますが、あまり聞かない出版社の本をよく図書館でも購入されたなぁと思いました。

2022年:18冊目 評価:☆☆☆

戦国乱世。北辺に生を受けた男の名は平蔵。十八歳にして、南部氏への反逆、津軽の独立という途方もない企ての先鋒に立つ。津軽為信となった平蔵は、羅刹となって修羅の道を突き進み、ついに津軽の独立と権力を勝ち取る。