jamsworldの徒然なる雑記帖

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「青年家康 松平元康の実像」を読んだ感想

足軽仁義シリーズも徳川家康の歴史が中心の話になりますが、図書館でこちらの本を見つけて、借りてきました。
徳川家康に関係する最先端の研究が網羅されており、色々と驚きと発見がありました。
桶狭間の戦いのあと、築山殿と子供たちは駿府に留め置かれたとの話がありましたが、今の研究では、すぐに今川家と交戦状態にならずに、築山殿と娘は岡崎の城に連れてくることが出来たとの事です。(嫡男の竹千代のみ人質として駿府
著者は来年の大河ドラマ時代考証にも関わっているとの事なので、非常に楽しみです。ちなみに、家康というより、松平家の成り立ちの話しが中心ではあったように思います。

2022年:38冊目 評価:☆☆☆

家康は今川氏の人質ではなかった! 真実の家康像を提示する。 忍耐と家臣たちの結束で江戸開幕を成し遂げた神君・家康――しかしその従来像は「松平・徳川中心史観」、つまり歴史の結果を必然とした予定調和の産物にすぎない。果たして桶狭間敗戦後、青年期の家康=松平元康は、いかに今川家の従属から独立し敵対していったのか。同時代にみられる「戦国大名」と「国衆」との関係のあり方を踏まえつつ、父・広忠時代からの松平氏の歩みや今川義元三河支配とその実態を徹底検証。真実の家康像を提示する。