jamsworldの徒然なる雑記帖

主に書籍感想を掲載します。その他にはデジタルガジェット購入記録や日々の雑記帳等として。

「海神の子」を読んだ感想

鄭成功とその家族の話です。
長崎平戸は、田舎の隣町で非常に親近感がある場所です。
その平戸で生まれて、明の時代の中国に渡って
大活躍する「鄭成功」に関する物語です。
もっと冒険物語としては面白く描けたとは思いますが、
鄭成功」その人の内面について丁寧に書くことで
物語の深みが出ていたかと思います。
いつの時代でも国を超えて活躍する人は存在していて
そのような話を新しく知るという事は非常に楽しいです。

2021年:41冊目 評価:☆☆☆☆

海賊”鄭家”の頭をつとめる母の迎えによって、平戸から大明国へ渡った福松。 鄭家は、割拠する海賊や東インド会社を下して東アジアの海を支配するが、清軍の侵攻により明は滅亡の危機に。 新皇帝と明の復興を目指す福松は、その功による名誉ある姓名を与えられ、さらに大きな野望に燃えるが―― 明日をも知れぬ海賊が、どこにもいられぬ者たちのために戦う。 「国性爺合戦」のモデルとなった英雄・鄭成功を新たな形で描く。