jamsworldの徒然なる雑記帖

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「新風記」を読んだ感想

神武東征を丁寧に物語として紡いだ話です。
古代の日本で、どのように国造りが始まったのか?
非常に興味がある話でしたが、このような大冒険の末
九州から関西まで旅をしたのかと
思いを馳せることが出来ました。
神話の世界の話も、元をたどればこのような
話だったのかなと楽しめました。

2021年:40冊目 評価:☆☆☆☆

日出づる国、日ノ本はいかに興ったのか。 遥か昔。民のためにその身を捧げ、長く苦しい旅に出た若者がいた。 まだ日本が日本でなかった時代。日向の里の跡継ぎ・彦火火出見(ヒコホホデミ)は、天災で農地が深刻な被害を受け、各々の里が争い合う現状に心を痛めていた。耐え忍び、助け合え、とただ語り掛けるだけで果たして皆を救えるのだろうか。自らが行動し、未来を示してこそ多くの民を救うことに結び付くのではないか。火火出見は、よき理解者である長兄・五瀬(イツセ)、武芸に長けた次兄・稲飯(イナヒ)、稲作の名人である三兄・三毛入野(ミケイリノ)らとともに理想郷として伝わっていた「豊葦原」への旅を決意する。豊葦原で、人々を束ねる国を作り、民を導くことこそ己の使命だと信じて。