jamsworldの徒然なる雑記帖

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「家康の選択 小牧・長久手」を読んだ感想

この本は、天正12年(1584年)に起きた羽柴秀吉織田信雄徳川家康の間の戦いを描いた歴史小説です。

この戦いは、織田信長の後継者争いの中で、秀吉が信雄を攻めるために出兵したものです。しかし、信雄は家康と同盟を結び、尾張国小牧山城に籠城しました。秀吉は10万の大軍で小牧山城を包囲しましたが、家康は2万~3万の軍勢で秀吉軍に対抗しました。両軍は砦や土塁を築きながら、小牧山城周辺で約8か月にわたって対峙しました。

本書では、この戦いの経過や背景を詳しく説明するとともに、家康の戦略や心理を分析しています。家康はなぜ、圧倒的な不利な状況でも秀吉に屈しなかったのか?家康はどのようにして秀吉包囲網を形成したのか?家康はどんな決断をしたのか?これらの問いに答えることで、家康の人間像や天下取りへの道筋が浮かび上がってきます。

大河ドラマ「どうする家康」のタイトルを意識した本の題名になっていますが、こちらの家康像(凡人)が個人的には好みです。

2023年:29冊目 評価:☆☆☆

戦国大名――戦国武将じゃないぞ――でもっとも重要なのは、生き残ることだ。そのためなら、笑われようが、軽蔑されようが、どんなことでもやる。なりふりかまっていられるような才能は、わしには、ない」(本文より) 悩める家康43歳――金も人望も器量も足りない男の人生を変えた大事件〈小牧・長久手の戦い〉。徳川・織田・羽柴三つ巴の激闘を描く戦国絵巻の登場!