jamsworldの徒然なる雑記帖

主に書籍感想を掲載します。その他にはデジタルガジェット購入記録や日々の雑記帳等として。

「現代ロシアの軍事戦略」を読んだ感想

今年一番の世界的な問題・ニュースはロシアによる
ウクライナ侵攻だと思いますが、HNKの報道番組で
ロシア軍事の専門家として、凄く分りやすい説明を
されていた小泉悠氏の著作になります。

ロシアの軍事的な思想や実際の戦略についても
網羅的に調査されており、今回のウクライナ侵攻に
関しても、ほぼ想定された動きをロシア軍がしている事が
本書を読んで理解出来ました。

この戦争の結末が未だ見えない中で、何とか早く
ウクライナに平和が訪れることを願っています。

また著者の情報整理の仕方は非常に参考になりました。

2022年:14冊目 評価:☆☆☆☆

冷戦後、軍事的にも経済的にも超大国の座から滑り落ちたロシアは、なぜ世界的な大国であり続けられるのか。NATO旧ソ連諸国、中国、米国を向こうに回し、宇宙、ドローン、サイバー攻撃などの最新の戦略を駆使するロシア。劣勢下の旧超大国は、戦争と平和の隙間を衝くハイブリッドな戦争観を磨き上げて返り咲いた。メディアでも活躍する気鋭の研究者が、ウクライナ、中東での紛争から極東での軍事演習まで、ロシアの「新しい戦争」を読み解き、未来の世界情勢を占う。 「軍事バランスでは劣勢にあるはずのロシアがこのような振る舞いに及び、実際に成果を収めることができたのはなぜなのか。そこには古典的な軍事力の指標では測りきれない要素が働いているのではないか。これが本書における中心的な問いであり、以下ではこれを様々な角度から検証していくことにしたい。」