jamsworldの徒然なる雑記帖

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「加藤清正」を読んだ感想

近衛達春氏の歴史小説は非常に人物描画が丁寧で
最新の学説を取り入れて読み物として成立しており、
大好きな歴史小説作家の一人です。
朝鮮出兵に関する話も詳細に描かれていて、勉強になりました。
今回は加藤清正が題材でしたが、個人的には
最後のもう一歩が少し薄かったような気がします。


2021年:27冊目 評価:☆☆☆

「賤ケ岳の七本槍」として羽柴秀吉柴田勝家の決戦で頭角を現し、朝鮮出兵では太閤・秀吉の信任を得んがため鬼神のごとき働きをした加藤清正。だが、秀吉没後は石田三成と激しく対立。秀吉の遺児・秀頼を大切に思いながらも徳川家康に接近していくことになる。そして東軍と西軍が開戦するや東に与するが、関ヶ原ではわずか1日で雌雄が決する。その後露骨になる家康の専横。秀頼を守ることだけを考えていた忠義の将の思惑は……。