jamsworldの徒然なる雑記帖

主に書籍感想を掲載します。その他にはデジタルガジェット購入記録や日々の雑記帳等として。

日本復興計画 Japan;The Road to Recovery

大前研一氏の東日本大震災からの復興計画書です。
この時期にここまでの内容を整理し、
発表する仕事力 はさすがです。
大前氏はこれまでは立場的には原子力を推進する
側でしたが、直ぐに現実を直視しその後の方向性を
導き出す柔軟性はさすがコンサルタントです。
原子力政策に依存していたエネルギーもそうだけど
日立や東芝などの大企業への影響を考えると
今後の日本経済復興の見通しは正直楽観できない。
3.11は、これから大きく日本の歴史が変わった日
として語り継がれていく日になったと思います。
本書とは直接的には関係がないけど、
著名ブログ (404 Blog Not Found)では、
本に書かれている一部分 だけを切り取って書評しているけど、
本当に本書を しっかりと読めば、
その個所は非常用電源に関して 複数の施設を
配置しておくことの重要性を説いている 内容です。
それが風力発電太陽光発電が一番適しているとは
文脈として言っていません。
もっと言うならば、著者は小型の火力発電所
原子力 発電所に併設しておくべきと力説しているのが
本を読んだ内容としては本筋だと理解しました。
書評だけではなく、やっぱり何事も人の意見を
鵜呑み にするのではなく、自分で確認すること事が
重要だと 改めて感じます。
2011年:16冊目 評価:☆☆☆