jamsworldの徒然なる雑記帖

主に書籍感想を掲載します。その他にはデジタルガジェット購入記録や日々の雑記帳等として。

夢を実現する戦略ノート

仕事の帰り道に初めて立ち寄った本屋さんで目に留まったので買いました。
訳者曰く「リーダーのリーダー」とアメリカで呼ばれている
人のエッセンスが詰まった本との事です。
本の中でおもしろい例え話がありました。
以下少し抜粋。

カナダに1羽の小鳥がいた。冬になると南へ渡っていくなんて
面倒くさいと思っていたので群れと離れて、
その小鳥だけは冬が来るのを飛び立つ仲間を見ながら待っていた。
11月の終わりになると、小鳥は後悔しはじめた。
冬を越せるという考えは間違っていたことを認めた小鳥は
1羽で南に向かって飛び立った。

すると雨が降り始めた。翼についた雨粒はたちまち氷になった。
飛べなくなった小鳥は、納屋の近くに避難した。
そこへ通りかかった牛が頭の上から糞を落としていった。
小鳥は何もかもいやになった。

「なんてこった、寒さにやられて、
 今にも凍え死にそうになっているところへこれか。もう最悪!」

小鳥は目を閉じ、あの世へ飛び立とうした。
ところが2分ほどすると奇跡が起きた。
体が暖まってきたのだ。
翼についた氷は溶け、筋肉もほぐれてきた。
体中を再び血が駆けめぐり、死なずにすむことがわかった。
すっかりうれしくなった小鳥は大きな声でさえずり出した。

その時、納屋の干草置き場に寝転んでいた年老いたネコが
鳥のさえずりを聞いた。ネコは自分の耳を疑った。
何ヶ月も鳥の声を聞いた事のなかったネコは思った。
「あれは鳥なのか?もうみんな南の国へ飛んでいったものと思った」

ネコは納屋の外に出てみた。
するとまあ、なんたることか鳥がいるではないか。
ネコは鳥に近づくと、牛の糞の中から鳥をそっと引っ張り出し、
きれいにしてやると-食べてしまった。

この話から学ぶべきことは3つある。

  • 頭の上から糞を落としていくのは、必ずしも敵とは限らない。
  • 糞をきれいにしてくれたからといって、必ずしも味方とは限らない。
  • もし誰かが糞を落としていったら、口を閉じていなければならない。

と、言う事らしいです。言い得て妙なたとえ話です。
世の中、友達だと思っていた人に足を引っ張られたり、
思いもしなかった人が助けてくれることもあります。
その時に誰が、どのような批判や邪魔をしてこようとも自分の重心が
ぶれないだけの目標・目的・価値観を持っている事が重要かな。