jamsworldの徒然なる雑記帖

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「天を測る」を読んだ感想

幕末維新の動乱期に、幕臣である小野友五郎が、アメリカ人相手に互角の算術・測量術を披露し、その後も活躍した姿を描いています。
友五郎は、咸臨丸で初めて太平洋を横断し、卓越した測量技術で国防の中枢を担った男です。

2023年:41冊目 評価:☆☆☆☆

安政7(1860)年、咸臨丸が浦賀港からサンフランシスコを目指して出航した。太平洋の長い航海では船室から一向に出てこようとしない艦長・勝海舟を尻目に、アメリカ人相手に互角の算術・測量術を披露。さらに、着港後、逗留中のアメリカでは、放埒な福沢諭吉を窘めながら、日本の行く末を静かに見据える男の名は、小野友五郎。男は帰国後の動乱の中で公儀、そして日本の取るべき正しい針路を測り、奔走することになる―。知られざる幕末の英雄の物語!