jamsworldの徒然なる雑記帖

主に書籍感想を掲載します。その他にはデジタルガジェット購入記録や日々の雑記帳等として。

(p型)と(s型)、あなたはどっち?そして自分は...

二つの合理性と日本のソフトウェア工学の紹介。 

(p型)とは「ソフトウェア製品企業」(products company)が
必要としている技術力。

 個別の「製品」としてのソフトウェアを開発する能力が求められる。

(s型)とは「ソフトウェアサービス企業」(service company)が
必要としている技術力。

方法論、要求仕様工学などのソフトウェア開発方法論を身につけ、
その方法論を元に、発注元の要望を要求として顕在化させ、
低コストで、短期間の内に、高品質なカスタム・ソフトウェアを、
各発注元のためにカスタム・メードし、また、それを管理・運営する
能力が求められる。

 集団である企業は(p型)と(s型)双方の能力を持ち得ても、
一人の個人が、(p型)と(s型)の双方の能力を十分に兼ね備えることは
容易なことではないそうである。

日本のソフトウェア技術力を検討するときには、(p型)と(s型)の
どちらについて語っているかを明瞭に意識する必要がある。
特に、ソフトウェア産業振興政策を考えるとき、その政策がどちらに
重点を置くものか意識することが重要である。

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なかなか良い問題提起ではあったが最終的に政策として何を重点に
置けばよいのかははっきりしない論文でした。

でも内容については一見の価値ありです。
自分は、(s型)にはなれても(p型)には向いていないかな。。。

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