jamsworldの徒然なる雑記帖

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「真・慶安太平記」を読んだ感想

知恵伊豆こと、松平信綱保科正之の政争を中心とした
由井正雪の乱をミステリー仕立てにした物語です。
ただ、保科正之側からすると、松平信綱から常に悪意ある
見方をされているだけの話だったかも。

それぞれが、自己の正義を貫くとこんな結末になるのかも
しれません。いずれにしても読み応え十分な小説でした。

2022年:3冊目 評価:☆☆☆☆

徳川の治世。戦世は遠くなり、政は将軍の意をくむ老中たちの掌中。度重なる改易によって主家を失い、幕府に恨みを抱く牢人があふれる江戸市中に一人の兵法者が現れる。名は由比正雪。その恐るべき企みとは。 夥しい血を流して平らげられた世を、命がけで守り抜こうとした男たち、女たち。 由比正雪の乱として知られる「慶安の変」の裏で、何があったのか。綿密な取材と大胆な仮説を元に歴史の脈動をあますところなく描ききった大河歴史小説。作家生活30年記念書き下ろし。