jamsworldの徒然なる雑記帖

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「天下を買った女」を読んだ感想

伊東潤氏の「日野富子」を主人公にした最新著作です。
将軍御台所としてどのように応仁の乱前後を生き抜いたのかを改めて知ることが出来ました。帝との関係については、タブーに切り込んだのかもしれないけれど、ちょっとあまり意味が感じられなかった点は残念なところです。
伊勢新九郎北条早雲)を登場させているけども、この点もちょっといまいち。
全般的に、佳作な歴史小説でした。

2022年:22冊目 評価:☆☆

私は戦う。武力を超える「銭」の力で。 室町幕府の力が衰えた乱世の時代。八代将軍の足利義政に嫁いだ日野富子は「銭」すなわち「経済」の力で平和をもたらすことを決意する。俊英・伊勢新九郎らの知識を借りて幕府の立て直しを目指すが、未曾有の戦「応仁の乱」が勃発。戦を鎮めようと奔走する富子の努力が、家族である足利の男たちとの間にも亀裂を生んでいく。孤独な闘いの果てに、富子が手に入れたものとは? 北条政子と並び立つ、「強き御台所」日野富子応仁の乱を鎮めようとした悪女の実像を描く歴史巨編。