jamsworldの徒然なる雑記帖

主に書籍感想を掲載します。その他にはデジタルガジェット購入記録や日々の雑記帳等として。

「クラウドシステム移行・導入: アーキテクチャからハイブリッドクラウドまで」を読んだ感想

図書館で新しく貸し出しが開始されていたので、借りて読んでみましたが、これから新しくクラウドシステムを導入する初学者向けの内容でした。

新入社員の教材に良いかと思いましたが、著者はベンダー中立的な立場を踏まえながら、AWSでの例示が多いので、Azureを活用している会社の場合にはマイクロソフトのAZ-900向けの資料の方が適切かなと思います。

なぜか、トヨタが提唱している「モビリティサービス・プラットフォーム」(MSPF)に関して言及・紹介されており、クラウドシステムを解説する書籍としてはちょっと違和感がありました。(一つの事例としての扱いではありますが)

2022年:16冊目 評価:☆☆

従来のシステムをクラウドシステムに移行させるうえでの標準的なプロセスや必須知識を網羅! 自社システムをクラウドに移行する、あるいは自社システムにクラウドを導入するうえでの標準的なプロセスや必須知識を網羅した書籍です。AIOps、CI/CD、DevOps、IaaS/PaaS/SaaS/IDaaS/MaaS、KubernetesVPCなどのいま1つよくわからない専門用語の1つひとつを、IT技術者向けにていねいに解説しています。 まずクラウドシステムを使ううえでの考え方からスタートして、クラウドシステムに関連した主な技術、考えるべき指針についてわかりやすく解説しています。さらに、各種規制への対応についても述べています。現在のクラウドシステムを支えている技術は高度かつ複雑であり、しかも日進月歩で進化しています。したがって、各社のインフラストラクチャの担当者、アプリケーション開発の担当者、およびシステム運用の担当者として、常にクラウドの個々の技術の詳細を理解しておくのは少し難しいかもしれませんが、クラウドを使用するユーザの立場から最低限の知識とポイントを押さえておく責任があります。 本書を読むことで、クラウドの移行・導入の全体的なイメージをつかむことができ、取り組むべき課題がみえてきます。

《主要目次》
第1章 システムのクラウド移行・導入をデザインする
第2章 クラウドアーキテクチャを正しく理解する
第3章 クラウドにおけるアプリケーションの開発と運用
第4章 クラウドセキュリティの考え方と実践
第5章 ハイパフォーマンスマシン,モビリティのクラウドアーキテクチャ
第6章 情報管理と法制度